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VC DUAL DELAY

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Width: 21HP

VC DUAL DELAYは、2つの空間系エフェクトユニットを1つのモジュールに納めたデュアル構成のディレイに特化したモジュールです。

アナログのBBD素子を用いたディレイのような美しいサウンドを提供します

デュアル構成

​下図は、1基あたりのディレイについて、信号の流れを表した図です。本機は、これが2つ備わったデュアル構成となっています。

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まったく同じ仕様のディレイA、ディレイBのデュアル構成であることは、ステレオ仕様のオーディオ・ソースへの対応はもちろんのこと、モノラルのオーディオ・ソースにも、擬似ステレオで扱うことが出来ます。当社の他のデュアル構成のモジュールと同様に、ディレイBの入力端子に何も接続しなければ、ディレイAに入力したオーディオ信号がディレイBにも入力されます。"ROUTE"セクションの"DELAY"スイッチを"PAR"に設定すると、2基のディレイがパラレル(並列)接続となり、ステレオ入力→ステレオ出力または、モノラル入力→ステレオ出力に対応します。

また、モノラル入力→モノラル出力にて、ディレイAが出力するオーディオ信号をパッチケーブルでディレイBへ入力するカスケード接続も可能です。"ROUTE"セクションの"DELAY"スイッチを"SER"に設定すると、パッチケーブルで接続しなくても、ディレイAが出力するオーディオ信号をパッチケーブルでディレイBへ入力するカスケード接続の状態になります。

​ここまでは、オーディオ信号を前提に説明しましたが、CV信号も同様に、ディレイBの"CV"端子に何も接続しなければ、ディレイAに入力するCV信号でディレイB側も同時に制御が可能です。

多彩なフィードバック経路

信号の流れを表した図にある通り、"DELAY"出力端子は元の入力信号にディレイ音(フィードバック)が足されたオーディオ信号を出力します

​特徴的なのは、ディレイ音であるフィードバック信号の入出力が豊富にあるところです。

ディレイ部から出力するフィードバック信号は、そのまま"FB"出力端子から出力する経路と、フィルターに入力する経路が有ります。

フィルターを通過したフィードバック信号は、そのまま"FLT FB"端子から出力する経路と、"FB"入力端子へ向かう経路が有り、"ROUTE"セクションの"FEEDBACK"スイッチで自身の"FB"入力端子へ向かうのか、もう一方のディレイの"FB"端子へ向かうのかを選択できるようになっています。

"FEEDBACK"スイッチを"PAR"に設定すると、フィルターを通過したフィードバック信号が自身の"FB"端子へ、"CROSS"に設定すると、フィルターを通過したフィードバック信号がもう一方のディレイの"FB"端子へ向かいます。"FB"入力端子に何も接続されてない場合、"FB"端子に向かったフィードバック信号は、"DELAY"入力端子に入力したオーディオ信号とミックスされて"DELAY"出力端子へ出力したり、ディレイ部へ入力されます。

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フィードバック信号の経路に存在するフィルターは、-6dB/octのスロープ特性を持ったロー・カット(ハイ・パス)フィルターとハイ・カット(ロー・パス)フィルターがシリアル(直列)接続になっています。

"LO CUT"(ロー・カット)ノブを反時計回転に回していくと、ハイ・パスフィルターのカットオフ周波数が上がって、低域の成分が減少します。

"HI CUT"(ハイ・カット)ノブを時計回転に回していくと、ロー・パスフィルターのカットオフ周波数が下がって、高域の成分が減少します。

​フィルターの調整によって、ディレイ音と元音とのコントラストが変わります。

"RATE"ノブはディレイ・タイムを制御します。"CV"入力端子と"RATE CV"ノブでも同様にディレイ・タイムを制御出来ます。

ディレイ・タイムをCV信号で制御する場合は、CV信号によってディレイ・タイムの変化が不自然になることが有ります。

その場合でも、"CV ZOOM"セクションに有るスイッチで、"ZOOM x 10"に設定すると、ディレイ・タイムが自然に変化します。

​⇒詳細はユーザーズ・マニュアルをご参照ください。

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